dotsもっともっっっと良いプロダクトを作ろう!プロダクトマネージャ部発足LT参加レポート 2016年5月18日(水)
こんにちは、まちいろの蓮田です。
今週 2016年5月18日(水)にdots主催のプロダクトマネージャ向けLTに参加してきました。
うちも良いサービス作るぞっ!
ってやる気を頂ける素晴らしいイベントだったので、
少し長くなりますが社内レポートを公開させていただきます。
参加趣旨
- 自社サービス開発のトレンドを知る
- 有名企業から、今生み出している最中の企業と両方あるので、各フェーズの課題など知る
内容メモ
エウレカ 金田さん
- テーマ:小規模から大規模移行時に考えなければいけないこと
- 現在、pairsのプロダクトチーム統括。4,50名
- 最近ジョインしたばかり。若いのにしっかりしてる!すごい!
4名から8名の移行時期
- なんとか個で回せている状態から、コミュニティコストの増大が発生し出すフェーズ
- 単一障害点と陥って苦しい時期。
- 役割を明確化し出すことを模索するフェーズ
プロダクトマネージャとプロジェクトマネージャを分担してチーム作ると良いかも。
- プロダクトマネージャ(PO)は、Why Whatに集中
- プロマネ(PM)は、How Whenに集中
- プロダクトマネージャは、エンジニアから選出すべき。
- 作る人が、Why, What感じながらやった方が責任感も出るし良いプロダクトが作れる。
- その過程で、ビジネスセンスとリーダーシップを問い、養ってもらう。
8名から20名の移行期
- ブルックスの法則に気を付けよう
- 教育コスト、コミュニティコストが激増し、開発力低下
- プロダクトも成熟フェーズなので、新メンバーがキャッチアップして、慣れていくまで時間かかる
やるべきことは、チーム編成
- チームにミッション、達成にコミットするリーダー
- KPI作り、数字で測れるように
- プロダクトオーダーは、リーダーとコミュニケーション
機能化の考え方
- 新規開発より、既存機能にウェイト
- 新メンバーはバグ潰し、テストコード中心
- 機能は増やすより、減らすより磨くフェーズ
20名以上になってくると
- 哲学のゆらぎが出てきて、”らしくないもの”が生み出されやすい。
- プロダクトマネージャは、教育と採用に労力がかかる。
某社がこのフェーズになった時の例
- POの権限移譲したがプロダクトが崩壊の危機に。
- 創業者がプロダクト現場に復帰し、哲学やらしさを取り戻した。Appleしかり、このケースは意外と多いのでは。
ランサーズの木下さん
テーマ:自分のやっている仕事を振り返ったらプロダクトマネジメントだった
- 高専出身、若いうちから技術志向。
- 世界のサービスを分析するのが好き。
- ランサーズの開発体制は30名位で1プロダクトを作っている。エンジニア、デザイナー、マーケ、ディレクター
体制ややり方
- ディレクターが分析・企画・UI設計まで
- 最近、asanaというタスク管理ツール試していて結構好き
プロセス
プロダクト伸ばす系の話
- KPIツリーで分解。サービスをすべて数値化できるように。
- 注力ポイントに対して、仮説→検証。
- 検証段階ではできるだけ開発しない。
- 仮説が合っていない時に結局戻すので、人がやれるものは人がやる。
- 効果高い方が判明から開発着手
- 振り返りには、KPT(Keep Problem Try)方式
- Tryはいっぱい選んでもできないので、3つとか絞るのがポイント
プロダクトマネージャとは?
- プロダクトを前に進める人
- プロダクトを作る背景にあった解決したい課題を意識・思い起こして、ユーザー視点で正しく届ける
- ユーザー理解をする
- 市場・競合分析をする
- 仮説を作って検証して、仕様化
- 部門間調整
人や自分に向かわず、コトに向かうことが重要
木下さんが今後やりたいこと
- 今後サポートよりをやりたい
- Instagramのような開発側がより考えるところまでやれるチーム作りをしたい
イタンジ 横沢さん
テーマ:B2Bプロダクトマネジメントへの取り組み
- 初期フェーズの泥臭い課題の話
- 不動産系ITベンチャー。会社が成功するためには何でもやっているフェーズ
- nomadを作っている会社
- 20人の会社で4製品。それぞれはシナジー、バリューチェーンがある
- 1つの製品で全部やって肥大化させるより、市場に必要なそれぞれの役割を別製品化
プロダクトマネジメントとは?
- ビジネス・テクノロジー・デザインの3つの両立が必要
人により得意領域があるので、弱みを勉強しながらやっているケースが多い。
デザイン面は、UX, Interaction Design, CI/VI/BIそれぞれ勉強必要。この業界はUXがトレンドだが、CIも忘れてはならない。
- 技術面は、リサーチ、実装、スケーラビリティの3点のバランス
- ビジネス面は、営業利益・顧客満足・ビジョンの3点。独立ベンチャーだと、使ったお金がリターン出来ているか大事。
体験談
グリー 稲田さん
テーマ:グリーで学んだPMの心得 +α
グリーの今
- ゲーム以外もやっている。リノコ、LIMIA、Lespas、スマートシッター
ゲーム開発の現場
- ガチャ、イベントの企画・開発・分析
- 素材作り、調達→エンジニアと開発
- 担当タイトルを海外へ展開するなど。
- ベトナム展開した時は、チームビルディング中心
- タイトルプロデューサーになると予算・コスト管理。
必要なこと
- 時間は有限
- できることには限界がある
- やらない勇気、助けを求める勇気も必要
- いい意味でミーハーになる。新しいサービスを試してみようという意識
- 失敗から学ぶ。ほとんどは狙い通り進まない
photosynth 斎藤さん
テーマ:IOTスタートアップにおけるプロダクトマネジメント
- スマートロックロボットAkerun
- 個人的にはWowって思いました
プロダクトマネジメントとは?
- 正しい製品を作る
- 正しく製品を作る(ここも苦労した。)
ハードウェア開発
Hardware is hard。ウォーターフォールになりがちなのも仕方ない世界。
ハードウェアを進化させるという発想 - ファームウェアを後からアップデートできる仕組みにすることで、絞り込みながらリリースすることも可能。
IOTプロダクトマネジメントで重要なこと
- 各部門メンバーを納得させるだけの顧客理解
「ものづくりは楽しいので皆さんもやりましょう!初めて動くときのインパクトは圧倒的!」 というスライドに同意でした。
その他
PC電源なくなってメモ取れずでしたが、Crevoの方も、ギブリーの方も、サンカクの方もとても参考になる話が聞けました。
個人が感じたことの総括
「モノを作って市場に出す」というのはワクワクの塊。
上司も部下もなくて政治もいらなくて、 専門性持ったチームで、 「ユーザーがどう喜ぶか」にフォーカスしながら サービスと個々の成長を両立できる仕事
サッカーにも似ている。
プロダクト作りはやっぱり素晴らしい仕事です。